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2008年09月14日(日) 23時32分

インド連続爆弾テロの死者が21人に、新たな攻撃予告も読売新聞

 【ニューデリー=永田和男】PTI通信によると、インドの首都ニューデリー中心部で13日夕に発生した連続爆発事件による死者は、少なくとも21人に達し、負傷者は90人以上となった。

 また、事件発生直後に過激派組織「インディアン・ムジャヒディン」名の犯行声明が出され、インド政府による「イスラム教徒弾圧」を糾弾してさらなるテロ攻撃を予告した。

 爆発は、繁華街「コンノート・プレース」などいずれも人出の多い地域のゴミ箱などに仕掛けられた小型爆弾によって起きた。観光名所「インド門」などで計4個の爆弾が発見され、解体、処理された。ニューデリーでの大規模爆弾テロは2005年10月以来。警察は14日までに8人を拘束して事情聴取している。

 インディアン・ムジャヒディンは07年11月、北部ウッタルプラデシュ州で死者十数人を出した爆弾テロで初めて犯行声明を出し、08年5月と7月の西部ジャイプールとアーメダバードでの爆弾テロでも電子メールによる声明を発表した。

 13日の声明は、1992年に北部アヨドヤで起きたヒンズー教徒によるイスラム礼拝所(モスク)破壊事件に触れ、「我々が忘れていると思うな。お前たちは今後何世代も辱めを受けるのだ」との文面に、過去の爆弾テロの死傷者や、遺族が泣き崩れる画像を添付したもので、インド社会の底流にあるヒンズー、イスラム教徒の対立をあおる狙いが色濃い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080914-00000035-yom-int