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2008年09月14日(日) 21時58分

兵庫の鉱山走った… 「1円電車」レールを限定販売産経新聞

 昭和62年に閉山した明延鉱山(兵庫県養父市)で、「1円電車」の愛称で全国の鉄道ファンに親しまれたトロッコ列車のレールが、記念品として約20年ぶりに売り出された。関係者は「レールを通じて、1円電車を懐かしんでもらえれば」と話している。

  ■写真■黒部峡谷のトロッコ電車

 明延鉱山から約6キロ離れた選鉱所まで鉱石や作業員らを運ぶ「明神電車線」が敷設された。昭和27年に、利用した作業員数を確認するため1円の運賃を取ったことから「1円電車」と呼ばれた。

 閉山前の60年に56年の歴史に幕を閉じたが、地元で鉄工所を経営する栃尾忠司さんが当時の鉱山会社から長さ10メートルのレール約30本を払い下げてもらい、約30センチに切断、犬釘で枕木に固定した記念品として約1000セット販売した。しかしPRが不十分で売れたのは約半分。その後は処分したり、知人にプレゼントして約50セットが倉庫に眠ったままになっていた。

 昨年、旧鉱山で閉山20年を記念したイベントが開催され、「1円電車」が復活するなどして大勢のファンが訪れたことから、「鉄道ファンに喜んでもらいたい」と、約20年ぶりに販売することになった。

 記念プレートと1円電車の復刻乗車券などがついて、1セット(重さ約7キロ)7500円(税、送料込み)で50セット限定。問い合わせは「せんろ商会」(栃木県日光市、(電)0288・93・3403)。

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