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2008年09月14日(日) 21時37分

<全日空>システム障害 連休の行楽客ら対応に憤る毎日新聞

 14日起きた全日空国内線のコンピュータートラブルは、3連休で行楽に出掛ける人たちの足を奪った。羽田など主要な空港では、他の航空会社への振り替えや遅れて出る航空機を待つ利用客らであふれ、係員に詰め寄る姿もあった。全日空は「15日朝からは通常運航する」としているが、トラブルの起きた原因はまだ分かっていない。【内橋寿明】

 羽田空港第2ターミナル(東京都大田区)の全日空出発ロビーでは、荷物を抱えた客がカウンターに長蛇の列を作った。欠航のアナウンスが繰り返し流れた。夫婦で北海道旅行に行く神奈川県平塚市の会社員、斉木憲司さん(58)は「手続きができず、いつ飛ぶかも分からない。自然災害でもなく、トラブルなのに対応が不誠実」と憤った。

 甲府市の主婦(40)は新婚旅行で関西に出掛ける予定だったが、午前11時発の伊丹行きは欠航に。ロビーの椅子に座り込み、「もっと早く分かっていれば違う交通手段も考えたのに」と当惑した表情。岩手県花巻市の柔道整復師、阿部勉さん(73)は同僚の叙勲のお祝いで高知県へ向かう途中。「午後3時の開始に間に合わなければ、引き返すしかない」と話した。

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