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2008年09月14日(日) 20時52分

国籍不明の潜水艦が領海侵犯…足摺岬沖の豊後水道読売新聞

 14日午前7時ごろ、国籍不明の潜水艦が、高知県足摺岬沖の豊後水道周辺で領海侵犯しているのを、訓練航行をしていた海上自衛隊のイージス艦「あたご」が、発見した。

 現場は、日本の領海(12カイリ=約22キロ・メートル)の内側約7キロ・メートルで、あたごが追尾したが約1時間40分後に見失った。防衛省・自衛隊は引き続き捜索を行うとともに、潜水艦の国籍や行動経路、意図などの分析を進めている。

 防衛省によると、同日午前6時56分、あたご艦橋にいた艦長らが約1キロ・メートル先の海上で潜水艦の潜望鏡らしきものを視認。同7時、音を発して反射音で探知するアクティブソナーで捜索活動を開始し、約30分後に潜水艦の可能性が高いと判断した。潜水艦は同7時過ぎ、南方に向けて領海を出たと見られる。

 国際海洋法は、潜水艦が他国の領海を通過する場合、浮上して航行することを義務づけている。防衛省は、今回は意図的な領海侵犯と見ている。潜水艦の国籍については米海軍の潜水艦でないことを確認している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080914-00000030-yom-pol