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2008年09月14日(日) 20時33分

<インド>ニューデリーの連続爆破テロ、死者15人に毎日新聞

 【ニューデリー栗田慎一】インドの首都ニューデリー中心部の市場など3カ所で13日、連続5回の爆破テロがあり、地元警察によると少なくとも15人が死亡、約75人が負傷した。死者は20人、負傷者は約100人との情報もある。バングラデシュなどを拠点にインドでテロ活動を続けているとされる三つのイスラム過激派の連絡組織「インディアン・ムジャヒディン」が犯行声明を出した。

 ニューデリーの日本大使館などによると、日本人の被害は確認されていない。

 爆発が起きたのは、中心部のコンノート・プレイスなどいずれも繁華街。爆弾は時限式で、軍用炸薬(さくやく)「RDX」の一種が使われていた。ゴミ箱や三輪自動車などに仕掛けられ、午後6時10分から30分の間に次々と爆発した。

 犯行声明には「イスラム教徒のための復讐(ふくしゅう)として九つの爆弾を仕掛けた」とあり、警察は中心部の観光名所インド門付近などで不発弾4発を発見。爆発した爆弾と不発弾は、市内北西部から南東部にかけて直線的に仕掛けられていた。

 ニューデリーでは05年10月にも連続爆破テロがあり、約60人が死亡した。

 同組織は昨年11月の中北部ウッタルプラデシュ州の爆破テロや、7月の南部バンガロールと西部グジャラート州での連続爆破テロでも犯行声明を出した。しかし、組織の実態は不明で、いずれの事件も捜査は難航している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080914-00000047-mai-int