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2008年09月14日(日) 20時28分

<自民総裁選>消費税は10%台目安、3年は現行で…麻生氏毎日新聞

 自民党総裁選で議員票、地方票とも他候補をリードする麻生太郎幹事長(67)は14日、NHKや民放などの報道番組に出演し、消費税について「10%台は一つの目安だと思っている」と述べ、社会保障財源確保のために引き上げが必要だとの考えを明らかにした。引き上げ時期は、当面は景気浮揚策を重視する考えを改めて訴え、最短でも3年間は現行の5%を据え置く考えを示した。

 麻生氏は、社会保障の水準について「落ち着く先は中福祉・中負担かなと思う」と指摘し、消費税率を10%台に上げる必要性を示した。ただ「その時は、食料品はゼロとか上げないこともある」と語り、生活必需品は税率の減免や据え置きを検討する考えを明らかにした。

 衆院解散の時期に関しては「(24日召集の)臨時国会で冒頭解散する前に緊急経済対策など抱えている問題がいっぱいある。きちんと対応した上でどうするというのが正しい」と補正予算案の早期成立を優先したい考えを強調した。しかし「野党が乗ってこないと話にならない」とも語り、野党の抵抗で早期成立が望めない場合は、「冒頭解散」を辞さない姿勢を示した。【中田卓二】

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