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2008年09月14日(日) 19時43分

麻生氏「事故米、処分は正しい」 民法の番組で発言産経新聞

 自民党総裁選候補の石原伸晃元政調会長、小池百合子元防衛相、麻生太郎幹事長、石破茂前防衛相、与謝野馨経済財政担当相が14日、フジテレビの報道番組に出演し、食の安全などについて議論した。

 −−汚染された事故米が食用に転用された問題をどう考えるか
 石原氏「もったいないが、事故米は処分するしかない。業者のモラルが崩れており、どんなことをしても法の目をすり抜けこんな事件が起こってしまう。今回は検査を国の農政局が担当したが、地方分権の観点から権限を地方に移し、対象に近い場所で監督させるべきだ」

 小池氏「行政の職務怠慢の一言に尽きるのでないか。なれ合いではチェックにならない。行政全体に言えるが、個人の責任を問うくらいの緊張感が必要だ」

 麻生氏「汚染物質の濃度が低ければ問題ないという種類の話でない。基本的にダメというものを使った業者が一番悪いが、そういわれながら卸した経緯を考えると、石原氏の発言(事故米は処分)は正しい反応だ」

 石破氏「昔勤務していた銀行では、顧客の信用を第一に考え、検査は予告なしに行った。予告しなければ相手先の担当者や書類がそろわないというのは役人の理屈だ。誰を見ているかという意識が根本から違う。どの役所でも結構ある話だ」

 与謝野氏「今回は通報がたくさんあったと聞くが、おざなりの調べだった。農林水産省と厚生労働省の持ち場の区分もできていない。今回のような省庁をまたぐ事態では、首相からすべての行政を乗り越える指揮命令を出すのが望ましい」

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