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2008年09月14日(日) 19時07分

<敬老の日>75歳以上が1321万人 初めて1割超す毎日新聞

 総務省は14日、敬老の日に合わせて65歳以上の高齢者人口の推計値(15日現在)をまとめた。08年度に始まった「後期高齢者医療制度」の対象となる75歳以上の人口は、前年比53万人増の1321万人。総人口の10.3%を占め、現行の統計方式が始まった1950(昭和25)年以来初めて1割を超えた。

 70歳以上は2017万人(男820万人、女1197万人)とやはり初めて2000万人を超え、総人口の6人に1人が70歳以上となった。65歳以上の高齢者は前年比76万人増の2819万人(男1203万人、女1616万人)と22.1%を占め、いずれも過去最高だった。75歳以上を男女別にみると男性498万人、女性823万人。

 一方で14歳以下の人口は1718万人と70歳以上より少なく、少子高齢化の傾向は顕著となっている。総人口は前年比5万人減の1億2771万人。

 65〜74歳で働く人の割合(07年)は32.2%と、前回調査時の02年より1・1ポイント上昇した。都道府県別でみると長野が43.7%と最も高く、次いで福井40.1%▽山梨39.9%▽静岡、石川37.7%が上位を占めた。農業や製造業に従事する人の割合が高かった。

 世帯主が65歳以上で無職の「高齢無職世帯」の1カ月あたりの家計の支出額(07年)は20万3567円だったのに対し年金などの手取り年収は16万3023円で、赤字額は4万544円。前年より5276円、赤字が増えた。支出額は前年比2329円の増だった。原油高や食料品の高騰などで、支出がかさんだとみられる。【石川貴教】

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