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2008年09月13日(土) 19時46分

双子のパンダが誕生…日本生まれが初出産スポーツ報知

先に生まれたジャイアントパンダの雌を抱く母親の「良浜」(アドベンチャーワールド提供)

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は13日、日本生まれのジャイアントパンダ「良浜」が双子の赤ちゃんを産んだと発表した。日本生まれのパンダによる出産は国内初。担当者は「白浜生まれの良浜がお母さんになり、感慨ひとしお」と喜んでいる。

 アドベンチャーワールドによると、1頭は同日午前5時35分に生まれた雌で、体重は194グラム。もう1頭は雄で、午前6時49分に生まれ、体重は116グラム。母子ともに健康で、良浜は約2時間おきに母乳をやっているという。

 良浜は2000年9月にアドベンチャーワールドで生まれた8歳。ことし4月末、「永明(エイメイ)」と自然交配した。このペアは昨年も交配したが、出産に至らなかった。ことしは8月中旬ぐらいから食欲が減退し、行動が鈍くなるなど妊娠の兆候を見せていたという。

 今津孝二飼育部長(53)は「神戸市の王子動物園で生まれたパンダの子が残念ながら死んでしまっただけに、気を引き締めて飼育したい。頑張って産んでくれたので、全力で子育ての援助をしていきたい」と話している。

 一般公開は母子の状況を見ながら検討する。アドベンチャーワールドでは、06年12月にも双子の「愛浜(アイヒン)」と「明浜(メイヒン)」が生まれており、これで計8頭となる。

 8月末現在、ジャイアントパンダは中国以外では6か国の11施設で32頭が飼育されている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080913-OHT1T00180.htm