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2008年09月13日(土) 08時01分

長渕参戦!10・1清原引退試合サンケイスポーツ

 孤高のシンガー・ソングライター、長渕剛(52)が12日、プロ野球オリックス、清原和博内野手(41)の引退試合(10月1日、京セラドーム大阪)への“参戦”を表明した。「片足を球団に捧げて去っていく、こんな奴がいるか?だから俺は、奴のために歌いにいくんだ」。当日は清原の依頼に応え、「とんぼ」をドーム内に叩き付け、“魂の盟友”最後の瞬間をさらに輝かせる。

 長渕が清原の決意を聞いたのは、8月の引退表明より1カ月も前だった。「報告があります」。神戸から都内の長渕宅を訪れた清原との間に、しばし無言の時間が流れた。

 「最後は、剛さんからいただいたギターで、『とんぼ』を、歌ってもらえませんか」

 もちろん、即諾だ。試合終了後のセレモニーで、清原が血脈に注いできた自分への応援歌、「とんぼ」を絶唱する。

 「和博には、存在そのものに華があるよ。なのに、イジメられすぎた感がするんだよな。最後も、自分の片足を切り落として、球団にささげて終わるんだぜ。俺はたまんないよ。さぞ苦しかったろうに。お疲れ様とか、軽々しく言えるレべルのものじゃねえよ」

 清原の一軍復帰以来、「死に場所を与えてほしい」と、盟友の先発出場を熱望してきた長渕。だが、清原は左すねの蜂窩織(ほうかしき)炎でダウン。今後の出場が危うくなった。悲嘆にくれているであろう友を、思いやる気持ちがあふれた。

 「俺たちはさ、奴の心にあふれる、野球一途の純情に、ただただ敬服すべきだと思うよ。傷つき、壊れても、なお突っ立った一匹の侍。豪快に打ち、豪快に笑い、豪快に傷ついた。こんなスターがほかにいるかよ」

 引退試合は観戦に行くのではなく、「参戦だ」という。当日は声の限りに“清原賛歌”を歌い上げ、球団に、観客に、そして日本全国に訴える。「和博の存在自体が、球界に大事なんだろ!」と。

 「共に戦ってきた証人として、ギターを持って参戦だよ。気高く旅立つ男の花道に、心から『ありがとう』を込めて歌いたいね」

 ドームに響きわたるであろう、長渕入魂の絶唱。清原とファンの胸に万感の思いが共有される、球史に残る名場面が生まれるに違いない。


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