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2008年09月13日(土) 23時53分

中国粉ミルク汚染で19人拘束 腎臓結石の乳児432人、1人死亡産経新聞

 【北京=野口東秀】中国で大手メーカーの粉ミルクを飲んだ乳児432人が相次いで腎臓結石となり乳児1人が死亡したことが明らかになった。このメーカーがある河北省の当局者は13日、粉ミルクに化学物質のメラミンを故意に混入させていた疑いで公安当局が19人を拘束したと発表した。一方で、メーカーに今年3月からクレームが届いていたほか、6月には国家品質監督検査検疫総局に消費者から訴えがあったことも判明した。
 このメーカーは「三鹿集団」(石家荘市)。今回の事件では、メーカーが半年間も政府への報告を怠り、政府も今月上旬に国内で報道されるまで調査に着手しておらず、この結果、被害が拡大したといえる。政府が北京五輪で「食の安全」をアピールしていただけに、企業、政府の対応に対する国民の不満と不信が高まるのは避けられない。
 メラミンに汚染された製品は今年3月から8月5日までに製造されたとみられている。石家荘市政府は「酪農家から牛乳を買い取る過程で、不法分子が利益を上げるため、水で薄めた牛乳にメラミンを添加した」とみている。メラミンを添加したのはタンパク質の量を多く見せかけるためとみられる。

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