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2008年09月13日(土) 11時24分

米ロサンゼルス近郊で通勤列車衝突、死者15人以上読売新聞

 【ロサンゼルス=飯田達人】米ロサンゼルス近郊のチャッツワースで12日午後4時半(日本時間13日午前8時半)ごろ、通勤列車と貨物列車が正面衝突し、地元メディアによると、乗客ら少なくとも15人が死亡、70人以上が負傷し、うち約10人は重体となっている。

 通勤列車は4両編成で、衝突のはずみで1両目の車両が2両目にのめり込み、脱線、横転した。横転車両の下敷きになっている乗客もいて、地元レスキュー隊員が救出活動を続けている。

 在ロサンゼルス日本総領事館は、日本人がこの列車を使う可能性は少ないとしながらも、死傷者に日本人が含まれていないか確認を急いでいる。

 通勤列車はロス中心部のユニオン駅を出発、北西部のベンチュラ郡に向かっていた。事故時には約220人が乗車していた。

 衝突のあった線路は単線。信号が故障していたか、どちらかの運転士が信号を見落とした可能性が指摘されている。現場の線路はカーブしている上、近くにトンネルもあり、見通しも悪かった。ロスには中心部と郊外を結ぶ「メトロリンク」と呼ばれる通勤列車が7路線あるが、同じ線路を別会社が運営する貨物列車も使うという。

 米国の西海岸の都市では、東海岸の金融市場が開いている時間に合わせて勤務する人などがいて、ラッシュ時間は比較的早い。また、週末を前に帰宅を急ぐ人などで通勤列車はこみ合っていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080913-00000018-yom-int