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2008年09月13日(土) 02時01分

<事故米転売>竹新製菓が9万袋自主回収毎日新聞

 事故米を使ってあられを製造していた愛知県知多市の菓子製造会社「竹新製菓」は12日、新たに「おつまみみっくす」「菓ノ香千舞」など8商品の回収も始めた。一方、愛知県は同日、食品衛生法に基づく立ち入り調査をし、県衛生研究所であられの分析に入った。

 回収するのは、このほか▽菓ノ香千舞おかき▽菓ノ香三色小粒▽さざ波▽和や菓千舞おかき▽三色小粒▽三色小粒サラダ。これで同社の自主回収は11商品、約9万袋になる。

 同社の新美範恭副社長(54)によると、問題となった米は三重県四日市市の米穀販売「ノノガキ穀販」から「北海道や九州で集めたくず米がある」と持ちかけられ、1年半前から今年3月まで購入を続けた。餅米を精米した白米のくずとして1キロ100〜150円で仕入れたといい、新美匡之社長(74)は12日夜、記者会見し「昨日の朝、事故米と判明し自主回収を決定した。残念で恥ずかしい」と話した。

 一方、愛知県は竹新製菓への立ち入りで、あられの製造数や流通経路、在庫数などを調査。11日夜には農林水産省も職員を派遣し、ノノガキ穀販との取引量や伝票類を調べた。県は伝票などからノノガキ穀販との取引の詳細を調べる。

 岐阜農政事務所も12日、岐阜県内の米穀取扱業者に任意の立ち入り調査を実施、岐阜県も県内での流通ルートの解明を始めた。

 また、三重農政事務所の調査の結果、ノノガキ穀販が事故米を販売した12業者のうち1業者が四日市市にあり、すでに県外に転売していたことが分かった。【河部修志、月足寛樹】

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