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2008年09月13日(土) 17時03分

事故米食用転売:餅粉購入、すでに商品化−−和歌山市の菓子製造業者 /和歌山毎日新聞

 三笠フーズ(大阪市北区)の汚染米転売問題で、和歌山市保健所は12日、市内の菓子製造業者が07年11〜12月、同社が販売した餅粉200キロを兵庫県の卸業者を通じて買っていたと発表した。同市内では同社の餅米を使った赤飯が2病院で提供され、米穀店も餅米を大量に購入していたことが判明している。いずれも健康被害は確認されていない。
 菓子製造業者は07年11月〜08年2月、焼き餅、ミカン餅、チョコ餅などを製造し、6商品1万2918箱を県内の土産物店など20施設に出荷した。
 また、米穀店では今年2〜6月、大阪府の卸業者から買い取った2250キロの餅米の販売元が三笠フーズ。市内の宗教法人に2156キロ分が納入され、3〜5月に複数回餅つきをして食べたという。
 一方、県は12日、那智勝浦町の老人保健施設で出された同社の餅米を使った赤飯について、保存サンプルから殺虫剤・メタミドホスは検出されなかったと発表した。かつらぎ町の農事組合法人も、今年7月以降に同社の餅米でよもぎ餅を製造・販売したが、回収分からメタミドホスは検出されなかった。【山下貴史、最上聡】

9月13日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080913-00000241-mailo-l30