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2008年09月12日(金) 21時11分

大阪府教委に盗聴器は職員が設置!橋下知事「僕じゃない」!スポーツ報知

庁内で盗聴器が見つかり、報道陣の質問に答える橋下知事

 大阪市中央区の大阪府庁別館5階の府教育委員会高等学校課内で、コンセントから電源を分岐させる小型タップを装った盗聴器が11日深夜見つかり、府教委は12日、府警東署に通報、任意提出した。

 12日夜、府教委は職員が設置したことを明らかにした。

 橋下徹知事は12日、「報告を受け驚いている」と話し、府の文化施設職員の仕事ぶりを点検するため隠し撮りさせていたこととの関連について「(盗聴器を仕掛けたのは)僕じゃない」と述べた。府はほかに盗聴器がないかどうか週明けの16日から府庁本館と別館を調査する。

 府教委によると、11日午後11時すぎ、朝日放送(大阪市)のスタッフがニュース番組で盗聴問題を取り上げるため、専門業者と一緒に取材中、庁舎近くで偶然人の声を傍受。府職員の立ち会いで発信源のタップを発見した。

 分解すると、周囲7—8メートルの音声を拾って、100メートル先まで飛ばすことができる小型の盗聴器が入っていた。

 仕掛けられていたのは高等学校課内の生徒指導グループの机上。同グループは、進路指導などについて学校側と電話でやりとりしているが「子どもたちの個人情報を話すケースはあまりない」としている。昼間、課には誰でも出入り自由で、日常的に高校関係者や保護者が訪れるという。

 昨年4月1日に課内のレイアウトを変更。盗聴器はその後に設置されたとみられる。

 盗聴器を扱う業者によると、発見されたタイプの盗聴器は2、3万円程度で買えるという。

 橋下徹知事「今朝、報告を受けて驚いている。僕じゃない。組織としてはよくないことだ。本館、別館を来週から全部チェックする。知事室はこれまでも何回か調べたことがあるが、(盗聴器は)なかった。一般の企業ではしょっちゅうあることだ。大それたことと考えずに、組織として防衛しようと思う。対応をきちんとする。注意喚起の文書をこれから全部局に出す」

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080912-OHT1T00191.htm