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2008年09月12日(金) 18時45分

太田農相「じたばた騒いでいない」…汚染米問題のTV番組でスポーツ報知

 太田誠一農相は12日、日本BS放送(BS11)の番組収録で、農薬などに汚染された事故米の不正転売問題で「人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでいない」と発言した。

 米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の汚染米が病院給食として消費されたほか、汚染米を原料にした焼酎やあられの自主回収が相次ぐなど国民生活に動揺を与えている問題に対しての「じたばた」発言に批判が出そうだ。11日には農林水産省の白須敏朗次官が、汚染米を転売した業者に責任があるとの認識を示すなど、問題発言の農相を含め同省の取り組み姿勢が問題視されている。

 番組の中で農相は「そもそも焼酎は蒸留する過程で有害なものが分かれていくから有毒性はほとんどない。中国ギョーザの(混入農薬の)濃度に比べて60万分の1の低濃度」などと発言。健康に問題がないとする理由に挙げた。

 さらに農相は「いいかげんに問題を扱っているんだろうと言われそうだから、あまり安全だ安全だと言わない。言わないんだけど安全だ」とも述べた。

 番組終了後、農相は発言の真意について記者団に「(問題を)軽視しているのではなく、沈着冷静に対応していくということを言っている」と釈明した。農相は8月の就任直後のテレビ討論番組で消費者のことを「やかましい」と表現するなどと問題発言していた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080912-OHT1T00232.htm