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2008年09月12日(金) 06時02分

北島選手じゃないけど、小泉元首相「何もいえねぇ」…自民党総裁選スポーツ報知

 やっぱり主役は、この人なのか—。沈黙を続けていた自民党の小泉純一郎元首相(66)が11日、都内のホテルで行われた会合に出席、。自民党総裁選(22日投開票)について「北島選手じゃないけど、何も言えねぇ」と語った。小泉氏が総裁選に言及したのは初めて。北京五輪で2冠連覇を果たした水泳の北島康介選手の名せりふをまねた久々の小泉節に場内は爆笑に包まれた。

 この日、小泉氏が現れたのは、武部勤元幹事長が率いる議員集団「新しい風」の出版記念フォーラム。猪口邦子氏や井脇ノブ子氏らチルドレンが見守る中、冒頭にあいさつした。

 「(総裁候補)5人全員が小泉内閣の閣僚だった。だから私も今の時点で誰というのをちゅうちょしているんです」と笑顔で“苦悩”を告白。そして「北島選手じゃないけど、今のところは何もいえねぇ」と旬をとらえたコメントで、会場をけむに巻き、意中の候補を明かすことを避けた。

 それでも「政策だけじゃない。政策と人両方が大事。台本が同じでも役者によってまったく違うでしょう。誰がなったら民主党といい勝負ができるのかを考えていかないといけない」と暗に“政策通”とされる与謝野氏をチクリ。総選挙に向け麻生氏、小池氏ら“派手”な候補者を後押しした。

 「総理を辞めてからは陰に隠れて控えめにしてきた。カラオケも『影法師』。できるだけ表にでないようにしてきたんです」という小泉氏。「私は辞めてから1度もテレビに出たことがありませんよ。テレビが勝手に出しているんです」というものの、その動向が政界に与える影響はあまりに大きい。いまひとつ盛り上がりを欠く総裁選とは対照的に、会場は小泉氏の一言一言に爆笑の渦が起きていた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080912-OHT1T00071.htm