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2008年09月12日(金) 23時25分

高田「パパを嫌いにならないで」〔パラリンピック〕時事通信

 43歳の父親の目にうっすら涙が光った。陸上男子400メートルで銀メダルを獲得した高田。次女で12歳の彩香(さやか)さんは、高田と同じ遺伝性の筋力が衰えていく「シャルコー・マリー・トゥース病」という難病を抱えている。
 2004年のアテネ大会で高田が金メダル3個と銅1個を獲得したころは「娘には病気の自覚があまりなかった」。しかし、思春期を迎えた今、「病気の原因となった自分のことを嫌っている」と内心で思っている。娘に病気を意識をさせたくないために、今回のパラリンピックの話題についても触れなかった。ただ、北京に来る前に「お土産は何が欲しい」とだけ聞いた。
 「パパを嫌いにならないで、と言いたい。障害があっても、こんなに活躍できる。不幸なことなんてないんだよ、と伝えたい」。父親の思いは日本で活躍を見ている娘の心にもきっと届くはずだ。 

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