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2008年09月12日(金) 21時26分

盗聴器は職員が設置=「他グループの会話に興味」−自ら申告・大阪府教委時事通信

 大阪府教育委員会の高等学校課に盗聴器が仕掛けられた問題で、府教委は12日夜、同課の男性指導主事(48)が設置していたと発表した。指導主事は「別のグループにいる職員の日常会話に興味があった」と話しているという。
 府教委によると、指導主事は盗聴器が設置された生徒指導を担当するグループとは別のグループに所属。生徒指導担当のグループには男性3人と女性1人がいるが、「特定の個人に関心はなく、仲良く仕事をしている4人の会話が聞きたかった」と説明したという。
 職員は6月中旬、職員のいない夜間に盗聴器を設置。自分の机の引き出しの中に受信機を隠し、8月上旬にかけて20回程度、イヤホンを着けて内容を聞いていた。時間は1回当たり数分程度だった。
 8月中旬に、会話の内容に関心がなくなり受信機を自宅に持ち帰ったが、発信機は取り外す機会がなく、設置されたままになっていた。
 指導主事は12日午後5時ごろ、上司に「自分が設置した」と申告した。中学や高校で18年間教諭を務めたが、「盗聴器の設置は今回が初めて」と話しているという。 

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