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2008年09月12日(金) 08時01分

【北京パラリンピック】第6日 車いすバスケ産経新聞

 ■車いすバスケ日本男子 ボールに執着、逆転勝利

 女子は4連勝ですでにひと足先に準々決勝進出。これに対し、男子は1勝3敗で1次リーグ最終戦を迎えていた。がけっ縁の焦りからか、序盤はゴール下でファウルを連発。第1クオーターだけで、フリースローで9点も与えてしまった。

 一時は8点差をつけられた。追い詰められて目が覚めた。「最後まであきらめないというのがこの4年間のテーマだった。ボールに執着して追った」と藤本。南アフリカの3点シュートで再逆転を許した直後の第4クオーター残り11秒、パスが乱れたところに必死で手を伸ばし、ボールをはじいた。相手のマークはポイントゲッターの藤本に集中していた。こぼれ球を拾った香西はフリー。落ち着いてネットを揺らした。

 8日のドイツ戦も同じような逆転勝ちだった。そのドイツがスウェーデンに勝ったため準々決勝進出が転がり込んだ。「決勝トーナメントにいくのが目的じゃない。女子の活躍は刺激になった。負けちゃいられないと。ここから何かが起こるかもしれませんね」と奥原監督。出場した過去9大会、メダルには手が届かなかった。泥臭さを思い出した今ならば、“奇跡”を起こせるかもしれない。(川越一)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080912-00000078-san-spo