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2008年09月12日(金) 08時01分

【Re:社会部】空席をめぐって産経新聞

 3年ほど前のこと。地下鉄に乗ったとき、席が1つ空いているのを目ざとく見つけた6歳の長男が猛然とダッシュしたのを叱りつけたことがあります。「どうしてだめなの?」と口をへの字に曲げて抗議する長男。「席が空いているならママを座らせなさい。次がパパ、最後が諒ちゃん(長男の呼び名)だろ」。長男は納得しませんでした。「だってほかの子は座ってるじゃん」

 確かに席が空くと子連れの親御さんが立っていて、子供が座る光景をよく目にします。それぞれの考え方とは思いますが、元気満々な子供より、くたびれたお母さんが先に座ってもいいのでは、と常々思っていました。こんな私は非常識なのでしょうか。

 座席に関してはもうひとつ。新幹線で隣の席に荷物を置いて涼しい顔をしている人が最近とみに増えてきたように感じます。ぎゅうぎゅう詰めが暑苦しいという気持ちは分かりますが、デッキで立つ人がいるほど込んでいるのに、荷物をどかそうとしない感覚は解せません。ある日、バッグが置かれた席をじっと見ていたら、新大阪から東京までついにそこに人が座ることはありませんでした。車内は満員だったのに、です。

 「席の上にバッグなどを置かないでください」などというお節介なアナウンスが新幹線の車内に流れないよう、気持ちよく列車を利用したいものです。(玄)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080912-00000070-san-soci