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2008年09月12日(金) 23時39分

汚染米 京都市の2施設から 基準の2倍の農薬検出京都新聞

 米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の農薬汚染米転売問題で、京都市は12日、汚染されたもち米が納入された市内10施設のうち3施設の米を調べ、保育園など2施設から基準を超える農薬メタミドホスを検出したと発表した。農水省によると消費段階で農薬が確認されたのは、この問題で初めて。保育園では子どもの体調を心配する声が上がっている。
 市の調べでは、昨年12月以降、病院や老人ホームなどの給食調理施設10カ所に計64キロのもち米が納入された。大半が消費されたが、4施設に計約4・5キロが残っていた。
 市は回収されなかった3施設の米を検査し、上賀茂保育園(北区)と介護老人保健施設の洛和ヴィライリオス(中京区)の米から、食品衛生法の基準(0・01ppm以下)の2倍のメタミドホス0・02ppmを検出した。
 市生活衛生課は「体重50キロの人が毎日1・5キロ食べ続けても健康に影響はない」としている。健康被害の報告はないが、同日から各保健所などに相談窓口を設けた。
 また京都府は同日、汚染米の納入が確認された京都市を除く8市町の施設を公表した。
 社会福祉施設や病院など計12施設。5月から9月までに、東京の給食大手「日清医療食品」を通じてもち米計64キロが納入された。業者が4施設から回収した約3キロ分について検査をする。
 施設名は次の通り。
 舞鶴市=大樹会やすらぎ苑、南デイサービス▽福知山市=渡辺病院、介護老人保健施設さくら苑▽亀岡市=特別養護老人ホーム亀岡園、同第二亀岡園▽城陽市=城陽福祉会ひだまり久世、あそかビハーラクリニック▽宇治市=笠取ふれあい福祉センター▽木津川市=京都南山城会山城ぬくもり▽大山崎町=洛和ヴィラ大山崎▽井手町=特別養護老人ホームいでの里

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080912-00000048-kyt-l26