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2008年09月12日(金) 20時45分

事故米転売 三笠フーズと辰之巳を強制捜査へ 熊本県警毎日新聞

 米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の事故米転売問題で、熊本県警は近く、同社と関連会社の米穀卸売会社「辰之巳」(東京都中央区)の2社を不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで強制捜査に乗り出す方針を固めた。農林水産省は11日、県警に2社を同容疑で告発しており、県警は大阪府警や福岡県警などとも連携し、事故米の流通ルートも解明する。

 農水省などによると、両社は、熊本県城南町の酒造会社「美少年酒造」(緒方直明社長)に、国産米と偽って、基準値を超える殺虫剤成分アセタミプリドが混入したベトナム産うるち米を販売した疑いが持たれている。三笠フーズの冬木三男社長が、辰之巳の代表取締役。

 熊本県の検査で、美少年酒造の出荷済み商品からアセタミプリドは検出されなかった。一方、タンクに残っていた酒からは基準値の10分の1以下ながらアセタミプリドが検出された。

 同社は出荷済みの3万本を自主回収する方針。これとは別に38万本分の出荷停止も決めており、損害額は1億円に上る見込み。

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