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2008年09月12日(金) 15時20分

保育園の事故米から農薬成分=給食用、基準値の2倍−保護者に怒り・京都時事通信

 米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の事故米転売問題で、京都市は12日、保育園など2施設に給食用として納入された中国産もち米の在庫から、有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出されたと発表した。濃度は基準値の2倍に当たる0.02ppmだが、市は「大量に食べ続けない限り健康に影響はない」としている。
 市衛生公害研究所の検査では、上賀茂保育園(北区)と介護老人保健施設「洛和ヴィライリオス」(中京区)にそれぞれ1キロ残っていたもち米から、メタミドホスが検出された。島原病院(下京区)に残っていた0.54キロからは検出されなかった。
 市の調査によると、昨年12月から今年8月までの間、市内10施設に計64キロが納入されていた。うち9施設は日清医療食品(東京)から仕入れていたという。
 上賀茂保育園は同日夜、保護者約40人に説明。参加した主婦(37)は「(不安は)取り除かれてない。この子に蓄積されるものだから」と表情を曇らせた。自営業柴垣義人さん(43)は「行政が企業に対する監視をもっとしなければ」と語気を強めた。 

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〔用語解説〕「事故米」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080912-00000110-jij-soci