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2008年09月11日(木) 11時55分

警察庁「妊婦もシートベルト着用を!」スポーツ報知

 警察庁は11日、道路交通法施行令でシートベルトの着用義務が免除されていた妊娠中の女性について「適切に着用することで母体や胎児の安全を守ることができる」として、健康保持上適当でない場合を除き、警察官が着用を指導していくことを決めた。

 自動車運転のマナーを定めた交通教則の該当部分を今月中にも改正し、各都道府県警察に指示する。取り締まりはしない方針。

 警察庁は妊娠中の正しいベルト着用方法として〈1〉シートの背は倒さずに深く腰掛ける〈2〉腰ベルト、肩ベルトともに着用する〈3〉腰ベルトは大きくなった腹部を避けて、腰骨のできるだけ低い位置でしっかり締める—など7項目を挙げており、今後、広報啓発や安全教育を推進する。

 日本産科婦人科学会などが4月に「産婦人科診療ガイドライン」を改訂。その中で「ベルトが腹部を横断しないように着用すれば、事故による母体や胎児への障害が軽減できる」との見解を示したため、見直しを検討していた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080911-OHT1T00205.htm