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2008年09月11日(木) 20時11分

中国、偽物の可能性がある粉ミルクで乳児に健康被害ロイター

 [北京 11日 ロイター] 乳児が偽物の可能性がある粉ミルクを飲んだ後に腎臓結石を発症するという健康不安が中国で広がっていると、新華社が11日伝えた。
 新華社は中国当局者の話として、中国北西部の甘粛県で腎臓結石によって乳児1人が死亡したと報じたが、この死亡例が粉ミルクと関連しているかどうかは不明。
 健康不安は、2004年に乳児13人が偽の粉ミルクを与えられて死亡した事件を思い出させる。
 新華社が地元メディアを引用して伝えた情報によると、少なくとも7つの省と地域で、乳児が粉ミルク「Sanlu」を飲んだ後に腎臓結石を発症した。健康被害を受けた乳児の数はわかっていない。
 甘粛県の医師の話では、14人いる患者はすべて生後11カ月以下の乳児で、同じブランドの「偽の粉ミルク」によって腎臓結石を発症した可能性があるという。
 新華社はまた、中国当局が調査中とした上で、製造メーカーのSanluグループも製品が「偽物かもしれない」ため、甘粛県に調査団を派遣して独自に調査をすると伝えた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000116-reu-int