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2008年09月11日(木) 19時28分

甘粛省で死者出ていた—粉ミルク疑惑の乳児腎臓結石サーチナ・中国情報局

 甘粛省衛生庁は11日、乳児に腎臓結石が多発していることに関連して記者会見を開き、調査結果を発表した。2008年になり、省内で59人が発症し、うち1人が死亡していたという。中国新聞社が伝えた。

 同省蘭州市内の病院では、08年前半に腎臓結石の患者16人を治療した。大部分は生後5−11カ月の乳児で病状は重く、腎機能に障害を受けた患者もいた。

 省内全域の症例を調べたところ、06、07両年の発症はなし。08年になり59人が発症し、うち1人が死亡していた。患者の大部分は農村部の子どもだったという。

 腎臓結石は成人に多い病気で、児童や乳幼児の発症は比較的少ない。これまでに、発症した乳児は河北省に本社を置く大手メーカーの三鹿集団の粉ミルクを使用していたとされている。

 記者会見で同省報道官は、製造元の企業名を出さず「衛生監督機構はすでに、某企業の生産条件、品質チェック能力の調査などを行なっており、製品サンプルは国の機関に送って検査中」と説明した。(編集担当:如月隼人)

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