記事登録
2008年09月11日(木) 16時38分

国が「疑惑の粉ミルク」を調査、乳児の腎臓結石多発でサーチナ・中国情報局

 11日付中国新聞社電によると、中国中央政府の国家品質監督検験検疫総局(質検総局)は同日午後、使用した乳児に腎臓結石が多発している三鹿集団が生産した乳幼児用粉ミルクの品質を緊急調査することを明らかにした。

 質検総局によると、三鹿集団製品のサンプル調査を行なうと同時に、他の乳児用粉ミルクでも、全国規模の調査を行なう。結果は判明ししだい公開する。

 これまで甘粛省蘭州市の解放軍第一医院泌尿科の医師が、6月28日以来、同病院で1歳未満の乳児14人が腎臓結石の治療を受け、いずれも同一の粉ミルクを使用していたことを8日に明らかにして、全国的に大きな注目を集めた。11日までには、他省でも同様の事態が発生していたことが分かった。

 中国では2003年から04年にかけて、安徽省で生産された劣悪な品質の粉ミルクが原因で、同省内だけで10人以上の乳児が死亡した事件が発生し、「毒ミルク事件」として大きな問題になった。

 写真は北京市内の粉ミルク売り場。(編集担当:如月隼人)

【関連記事・情報】
腎臓結石の乳児、発症例7省に拡大…同一粉ミルク使用 (2008/09/11)
またも「毒ミルク事件」か、乳児14人が腎臓結石 (2008/09/09)
月餅9商品から基準を超える防腐剤を検出—深セン市 (2008/09/10)
社会>事件事故・問題>社会問題 - サーチナトピックス

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000040-scn-cn