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2008年09月11日(木) 23時26分

<事故米転売>4府県の業者に食用として転売…ノノガキ穀販毎日新聞

 愛知県の業者が事故米を不正に転売・譲渡した問題で、農林水産省は11日、三重県四日市市の米穀販売「ノノガキ穀販」(野々垣勝社長)が、名古屋市瑞穂区の「浅井」から不正転売された事故米862トンを愛知、岐阜、三重県と京都府の4府県の業者に転売していたことを明らかにした。

 野々垣社長は同日夜、取材に対し、事故米を買った認識について「なかった」とした上で、「私のお客さんは食用関係ばかり。(事故米を)転売してくると思わなかった」と述べ、食用として売却したことを示した。

 農水省三重農政事務所はこの日、ノノガキに立ち入り調査を開始した。販売先などの伝票などの書類がなく、同省は販売量などの確認を急いでいる。

 野々垣社長は取材に、「『浅井』とは昔から付き合いがあり、今回も普通の商取引だった。サンプルを見て商売になるものは買う。(浅井には)腹立たしい」などと述べた。

 浅井は工業用「のり」の原料として販売するという国との契約に反し、ノノガキにメタミドホスの汚染米やカビが生えた米計862トンを転売していた。【清藤天、奥山智己】

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