筆の生産量・日本一を誇る広島県熊野町は10日、春分の日を「筆の日」と求める条例を制定した。イベントなどを通して筆文化を発信し、地場産業の振興を図る。条例は、筆の日の前後１週間を「筆の日週間」とする▽町や事業者は積極的な施策展開や文化振興に努める▽町民は筆を生活の中に位置付け、筆の楽しさを味わうよう努める—などと定めている。
組合、町商工会、町や町議会は、条例制定の動きと連動し、秋分の日の恒例行事「筆まつり」に続くＰＲイベントを企画する実行委員会を既に設立。「筆の日宣言」や「一日一筆」キャンペーン、大型アクリル画の制作など町民参加型の行事を検討している。