記事登録
2008年09月11日(木) 15時36分

アサヒ 焼酎65万本回収へ産経新聞

 アサヒビールは11日、同社が販売している芋焼酎の一部の原料に、「三笠フーズ」が不正に転売した汚染米が混入していたとして、製品を自主回収すると発表した。

 回収の対象となるのは、「芋焼酎さつま司25度」や「本格芋焼酎かのか25度」など9製品で、全国で計約65万本にのぼる見通し。アサヒビール傘下のニッカウヰスキーの柏工場と門司工場、さつま司酒造で、今年6月以降に製造した芋焼酎の一部。ラベルや瓶に記載のロット番号の上2ケタが12〜18のものが該当する。

 原酒の製造を委託している西酒造(鹿児島県日置市)から10日、アサヒビールに連絡が入り、混入が判明した。

 アサヒビールの検査で原酒から残留農薬は検出されておらず、「健康への影響はない」としているが、消費者に不安を与えないよう自主回収に踏み切った。回収費用など同社の損失額は計15億円に上るという。

【関連記事】
メタミドホス米「あるだけ全部買いたい」と社長
三笠フーズが従業員全員解雇 農水省調査は長期化か
汚染米、清酒3万本に混入の疑い 熊本・美少年酒造
揺れる焼酎業界 風評被害に「最大の危機」
愛知2社も汚染米販売 農水省との契約違反

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000090-san-soci