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2008年09月11日(木) 21時01分

流通菓子業者、2社に訂正=ずさんな調査浮き彫り−農水省時事通信

 米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が工業用の「事故米」を食用に転売していた問題で、農水省は11日、当初36社としていた流通先の菓子製造業者が実際は宮崎県と茨城県の計2社だったと発表した。同省は「流通が末端に行けば行くほど取扱量が少なくなり、把握が難しかった」と釈明したが、ずさんな調査実態が浮き彫りになった。
 農水省は9日時点では、事故米が宮崎県27社、鹿児島県8社、茨城県1社に納入されたとしていた。宮崎、鹿児島両県の菓子業者にコメを卸していた宮崎県の米穀加工業者を調査し、当初は流通していると判断した。しかし、伝票などを精査したところ、事故米は渡っていなかった。同省はこの点に関し「(残りの三十四社も)事故米を扱った米穀加工業者と取引があったので、流通した可能性もあった」と釈明している。 

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〔用語解説〕「事故米」
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080911-00000168-jij-pol