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2008年09月11日(木) 18時57分

アサヒビール「さつま司」など65万本を自主回収…ビール各社も確認急ぐスポーツ報知

 アサヒビールが11日、残留農薬などに汚染された事故米が原料に使用されていた焼酎の自主回収を始めたことを受け、イオンなど流通各社や居酒屋チェーンは、店頭から該当商品を一斉撤去するなど対応に追われた。キリンビールなど他のビールメーカーも焼酎の原材料の仕入れルートの調査を急いでいる。

 アサヒが回収するのは「さつま司」「かのか」などのブランド名で販売していた芋焼酎8商品と芋麦焼酎1商品の計9商品。同じブランド名でも麦焼酎は対象外。大手コンビニエンスストアのセブン—イレブン・ジャパンは、関西や九州の一部店舗で「かのか」、群馬県や新潟県の一部店舗で「さつま司」を販売していたが、アサヒの要請を受け、11日中に店頭から撤去した。

 大手スーパーのイトーヨーカ堂や、イオングループのジャスコやマックスバリュも、一部店舗で販売していた該当商品を撤去。大手居酒屋チェーンのワタミも系列店で扱っていた「さつま司」の販売を中止した。

 一方、キリンビール、サントリー、サッポロビールもグループ企業と協力し仕入れルートを調査している。サントリー、サッポロは「三笠フーズとの直接取引はなく、子会社や製造委託先を通じた間接の取引もない」と説明。キリンは「直接取引はなく、間接取引は調査中」としている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080911-OHT1T00215.htm