岐阜県養老町の食肉卸小売業「丸明(まるあき)」による飛騨牛偽装表示問題で、県は10日、丸明への営業自粛の指導を解除した。県庁で山田哲也社長に通知文書を手渡した。
偽装発覚後の県の調査で、丸明が約319トンの賞味期限切れや加工日不明の肉を保管していたことなどが判明。県は7月末、改善が確認できるまで営業を自粛するよう行政指導していた。
県は丸明の改善策として、社内体制の見直しや在庫管理システムの整備などを確認。保管肉の焼却処分も9日に始まり、自粛解除を決めた。
丸明は同日午後から本社工場を稼働。11日にも肉の仕入れなどを始め、9月中旬以降に店舗販売を再開させる意向という。
山田社長は「これからが本当のスタート。信頼回復に誠心誠意取り組みたい」と述べた。
(中日新聞)