記事登録
2008年09月10日(水) 20時26分

振り込め詐欺リーダー逮捕 警視庁と兵庫県警東京新聞

 「年金の還付がある」とうそを言い、高齢者から現金をだまし取ったとして、警視庁と兵庫県警は10日、電子計算機使用詐欺の疑いで、振り込め詐欺グループのリーダーで「社長」と呼ばれていた東京都新宿区北新宿、青木勤容疑者(25)を逮捕、銀行の現金自動預払機(ATM)から振り込ませる詳しい手口が書かれたマニュアルを押収した。

 調べでは、青木容疑者は7月中旬、ほかの2人の男と共謀し、「約10万円の年金還付がある」と信じ込ませた神奈川県茅ケ崎市の男性(76)から、ATMを経由して約200万円をだまし取った疑い。容疑を否認しているという。

 警視庁によると、青木容疑者らはマニュアルに従い「携帯電話の普及率を調べている」とNTT社員を名乗って不特定多数に電話し、会話のやりとりから、だまされやすい人をピックアップ。

 狙いをつけた人に、今度は社会保険事務所職員を装って「東京都千代田区まで来ていただく方法と、銀行口座に振り込む方法のどちらかで還付金を返還する」と持ちかけ、振り込みを選んだ人に操作方法を携帯電話で指示していたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091001000874.html