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2008年09月10日(水) 20時28分

府教委が学テ結果の公表要請 市町村から反発続出東京新聞

 全国学力テストの成績が2年連続で低迷した大阪府教育委員会は10日、各市町村の教育長を集めて会議を開き、学力テストの各自治体の結果を公表するよう要請した。だが市町村側からは「学力向上にはつながらない」などと反発が相次いだ。

 府教委の要請は、公表を求める橋下徹(知事の強い意向を受けた措置。会議で府の綛山哲男教育長は「説明責任を果たすためにも保護者らに伝えることが必要だ」と説明した。

 しかし出席者からは「知事の脅しのような言葉に屈するのか」(豊中市)、「地域との連携はすでにやっている。公表で何を期待するのか」(和泉市)などと反対意見が続出。綛山教育長が「心配を掛けたのは府教委の責任だ」と陳謝する場面もあった。

 終了後、島本町の森川正敬教育長は「正答率を出せば当然よその市町村と比べる。序列化を生むだけだ」と批判。一方、市長が公表に前向きな箕面市教委幹部は「教育委員に早速議論の中身を報告したい」と話した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008091001000665.html