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2008年09月10日(水) 16時33分

ワンクリック不正請求が3か月連続で増加中、被害にあったらパソコンの復元や初期化が有効RBB TODAY

 情報処理推進機構(IPA)は9日、2008年6月から8月までの3か月連続でワンクリック不正請求に関する相談件数が最多件数を更新し続けている事態をうけて、ワンクリック不正請求を中心とした有害サイトの状況のまとめを発表した。

被害件数のグラフ、ブラウザなどの警告メッセージの例

 相談の主な内容は、動画を見ようとして「再生」ボタンなどをクリックした結果、請求書を表示するウィンドウがデスクトップ画面に貼り付いて、画面から削除しても繰り返し表示されてしまうというもの。これは請求書を繰り返し表示するウイルスプログラムを取り込んでしまったことによって発生している。なお、アダルトサイト閲覧を目的としていなくても、「芸能人の情報サイト」、「アニメの情報サイト」、「ゲーム攻略サイト」などを検索・閲覧していたのに、アダルトサイトに誘導されて、請求書が表示されるようになってしまったという相談事例も多数寄せられている。

 IPAでは、ワンクリック不正請求の被害を避けるには「アダルトサイトに行かないこと」が最大の対策としている。また、悪意のあるサイトが存在していることを認識した上で、一般サイトを閲覧中にアダルトサイトが表示されても、好奇心や興味本位でボタンなどをクリックせず、絶対にそれ以上先に進まないよう呼びかけている。

 請求書が表示された場合でも、金銭の振り込みや請求書の連絡先にメールや電話で問い合わせをせず、まずはパソコンを再起動して請求書が表示されるかを確認し、再起動後も請求書が表示される場合は不正プログラムが埋め込まれているのでシステムの復元機能を使ってパソコンを以前の正常な状態に戻すことを推奨している。また、パソコンの初期化も有効だ。

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