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2008年09月10日(水) 18時17分

「昨夜遊び過ぎたんじゃ…」はセクハラ 女性が逆転勝訴産経新聞

 洋菓子店「東京風月堂」(東京)の契約社員だった女性が、配属先の店舗の男性店長にセクハラ発言を繰り返され精神的苦痛を受けたとして、同社に約650万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が10日、東京高裁であった。宮崎公男裁判長は、女性の請求を退けた1審東京地裁判決を変更し、同社に約170万円の支払いを命じた。

 争点は、店長の発言がセクハラに当たるかと、風月堂に責任があるかだった。

 宮崎裁判長は、店長が女性に「昨夜遊びすぎたんじゃないの」「処女じゃないんでしょ」などと言っていたことを認定。これら発言について「女性を性的に辱めており違法」と判断した。

 その上で、店長が仕事の時間内にこれらの発言をしていたため、風月堂が店長を十分に監督していなかったことを指摘し、同社の賠償責任を認めた。

 1審判決は、店長の発言を一部認めながら、「職場での雑談の域を出ず、違法とはいえない」としてセクハラとは認めなかった。

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