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2008年09月10日(水) 19時34分

社保庁職員装い還付金詐欺 「振り込め」グループ首謀者逮捕産経新聞

 社会保険庁職員になりすまし、年金の還付を持ちかけ現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は10日、電子計算機使用詐欺の疑いで、東京都新宿区北新宿の職業不詳、青木勤容疑者(25)を逮捕した。容疑を否認している。

 青木容疑者は振り込め詐欺グループの首謀者で、男2人=電子計算機使用詐欺罪で起訴=とともに、新宿区内のマンションを拠点に活動。電話帳を使い「携帯電話の普及率を調べている」などと関東近郊の高齢者宅に電話をかけて目星を付けていた。被害は今年6、7月の2カ月間で十数件、計千数百万円に上るとみられる。

 調べでは、青木容疑者ら3人は平成20年7月中旬、神奈川県茅ケ崎市内の無職男性(76)に「還付する年金が10万円くらいある」と電話をかけ、同市内の現金自動預払機(ATM)に向かうよう指示。ATMを操作させ、預金口座から計約200万円を送金させてだまし取った疑い。

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