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2008年09月10日(水) 21時08分

不処分教員の資質向上求める 大分教員採用汚職で文科省産経新聞

 大分県の教員汚職事件で、文部科学省は同県教育委員会に対し、平成19年度以前に採用された教員の研修強化などを求めたことが10日、分かった。

 同県の麻生益直教育委員長が9日、文科省に事件の報告書を説明に訪れた際に伝えられた。

 文科省によると、同県教委ナンバー2の富松哲博教育審議監への聴取が続いていることなどから、捜査や公判の行方に応じ事件の背景、要因などのさらなる調査を要求。資料が不十分だとして処分されなかった19年度以前の採用者については研修を強化し資質を向上させるよう求め、「今後も事実関係の把握に努めてほしい」とした。

 県の対応について文科省では銭谷真美事務次官が8日の定例会見で「県教委は一通りの努力をした。処分はやむを得ない」との見方を示している。

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