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2008年09月10日(水) 21時51分

<事故米転売>三笠フーズ、関連会社含め115人を解雇毎日新聞

 汚染米を転売していた三笠フーズ(大阪市北区)は、同社と関連会社の全従業員115人(社員と契約社員35人、パート・アルバイト80人)を9日付で解雇した。炊飯工場の豊中ライスセンター(大阪府豊中市)の操業も停止。今後、一部の従業員を再雇用して事業は継続する。問題が発覚した今月5日以降、クレームが相次ぎ、注文が激減しているための措置。冬木三男社長は10日、同センターで従業員に謝罪したという。

 豊中ライスセンターでは10日朝から、社員やパート従業員ら約30人が集まった。冬木社長を呼び出し、約1時間半、解雇について説明を受けた。

 工場前で取材に応じた男性の契約社員(40)によると、冬木社長は「17日までに1カ月分の賃金を(最低限の解雇予告手当として)振り込む。支払われた時点で解雇とする」と説明。上乗せについては「気持ちでは対応したいが、約束できない」と話し、再雇用について言及はなかったという。冬木社長はこの後、待ち構える報道陣には対応せず、逃げるように立ち去った。

【根本毅】

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