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2008年09月10日(水) 16時49分

恐喝被害者殴る 組員に実刑中国新聞

 指定暴力団共政会会長守屋輯被告(65)による解体業者恐喝事件の被害者男性を金属バットで殴り、けがを負わせたとして傷害罪に問われた広島市中区鶴見町、共政会守屋組元組員野村宏被告(50)の判決公判が10日、広島地裁であり、嘉屋園江裁判官は懲役3年(求刑懲役5年)を言い渡した。

 嘉屋裁判官は「恐喝事件の被害届を出し公判で証言した被害者が、守屋被告の公判が継続するこの時期に繁華街で遊んでいたことに腹を立てた」などと動機を指摘。「暴力団組織との関係は認められないが、恐喝事件を背景とする経緯は許しがたい。一方的、執拗(しつよう)に暴行を加えた上、お礼参りを恐れていた被害者の精神的被害も軽視できず結果は重大」と述べた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200809100279.html