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2008年09月10日(水) 14時30分

パラリンピック 日本3連敗 シッティングバレー女子毎日新聞

 【北京・飯山太郎】北京パラリンピック第5日の10日、シッティングバレー女子の1次リーグ最終戦で初出場の日本はウクライナにストレート負けし、オランダ、スロベニアに続いて欧州勢に3連敗、5位以下の順位決定戦に回った。

 日本は身長差など体格で欧州勢にどうしてもかなわない。「日本の感覚で『決まった』と思っても、長い腕で拾われる。そこで集中力が切れて失点する場面もあった」と真野嘉久監督。第3セットは中盤まで競り合ったが、及ばなかった。

 国内の競技人口は男女合わせて約1000人。うち6割を健常者が占める。国内ルールは健常者の出場を認めており、健常者が障害者に合わせて競技する国内障害者スポーツの先駆け的競技。92年に東京にチームができたのが始まりで、00年シドニー大会では男子が初出場を果たした。

 女子は昨年のアジア選手権で2位となって出場権を獲得。だが、初陣は欧州勢の高さを改めて実感させられる形となった。「スロベニア戦では1セット取れた。この大会でアジア勢が欧州からセットを取ったのは初めて。歴史の一つは作れたかな」と金木絵美主将。順位決定戦2試合で大会初勝利を目指す。

 ◇ことば シッティングバレーボール

 でん部の一部が常に床に接触したまま行うバレーボール。サーブ、ブロック、アタックなどで立ち上がったり、飛び跳ねたりすると反則となる。1チーム6人で行い、基本的なルールはバレーと同じ。コートは片面が幅6メートル、長さ5メートルとバレーより小さく、ネットの高さも男子1.15メートル、女子1.05メートルと低い。

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