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2008年09月10日(水) 19時08分

事故米の転売、新たに2社で発覚…食用に流用の疑いも読売新聞

 米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が、発がん性のあるカビ毒や残留農薬に汚染された工業用の「事故米」を食用と偽って転売していた問題に絡み、農林水産省は10日、別の2業者が、国から「工業用糊(のり)の加工用」として購入した事故米を目的外の用途で転売していたと発表した。

 同省では食用に流用された疑いもあるとして調査している。

 同省によると、契約に違反して転売などしていたのは、名古屋市瑞穂区の接着剤製造会社「浅井」と愛知県小坂井町の肥料製造会社「太田産業」。

 浅井は2003〜07年度、国から事故米計1297トンを購入。このうち、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」に汚染された中国産モチ米570トンを含む計862トンを三重県四日市市の米穀仲介業者に事故米であることを説明せずに転売していたという。

 一方、太田産業は03〜07年度、国から、メタミドホスに汚染されて工業用糊に使途が限定された中国産モチ米718トンを含む計1136トンを購入。うち、計1000トンは自社で肥料に加工して販売し、残り136トンは米穀仲介業者など2社に無償で譲渡したという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080910-00000034-yom-soci