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2008年09月10日(水) 11時01分

事故米食用転売:県内業者も食用購入 消費者に流通せず /静岡毎日新聞

 ◇農政事務所、販売凍結
 米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市)による事故米転売問題で、8月下旬に県中部の米穀販売業者1社にも、三笠フーズが転売した中国産もち米が食用として販売されていたことが9日までに分かった。このもち米からは食用基準を大幅に超える量の農薬が検出されていたが、農林水産省農政事務所によると、県内の業者は販売していないという。
 同事務所によると、このもち米は5、6社の流通業者を経て和菓子などへの加工用として転売され、京都や兵庫の業者から仕入れた県内の業者には三笠フーズから購入したという認識はなかったという。問題発覚を受けて同事務所が販売凍結を命じたため、食品業者や消費者には販売されていない。この業者に事故米が販売されたのはこの1回だけで、事故米が県内に流通した可能性はないとみられる。
 このもち米は政府が06〜07年度に販売した事故米とみられ、政府出荷時には猛毒の農薬・メタミドホスが基準値の5倍にあたる0・05ppm検出されていた。【稲生陽】

9月10日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080910-00000003-mailo-l22