記事登録
2008年09月09日(火) 00時27分

<事故米転売>福岡県内の業者経由 佐賀で「食用」に毎日新聞

 米卸売加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の事故米転売問題で、同社から「工業用」として佐賀県の仲介業者に出荷されたコメが、福岡県内の3業者を経由した後に「食用」として佐賀県の米穀店に販売されていたことが8日分かった。佐賀県が国との合同調査の結果として明らかにした。県は「なぜ工業用のコメが食用になったのか。福岡県の調査を待ちたい」と戸惑っている。

 佐賀県によると、県内の仲介業者は07年11月〜08年8月、約880トンを三笠フーズから仕入れ全量を福岡県の仲介業者に「のり原料用」として販売。その後このコメは福岡県内の2米穀店を経て、07年12月〜08年7月に佐賀県の米穀店に計約82トンが納入された。この際、コメの表示は食用を示す「もちの精米」となっていた。

 佐賀県の米穀店はこのコメを08年1〜5月、大阪府の米穀店に「食用」として販売。この際の選別で生じた「割米」は福岡県の米穀店に、ぬかは佐賀県の農家にそれぞれ売ったといい、現在、約45.5トンの在庫が残っている。【関谷俊介】

【関連ニュース】
事故米転売:売却や検査方法見直す…農水次官、会見で
事故米転売:不正の告発、昨年も 工場調査では確認できず
事故米転売:熊本焼酎メーカー「農薬検出されず」
事故米転売:10年以上前から? 買収企業の手法引き継ぐ
事故米転売:農水省、汚染米の転売先5社を公表

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000000-mai-soci