記事登録
2008年09月09日(火) 15時56分

またも「毒ミルク事件」か、乳児14人が腎臓結石サーチナ・中国情報局

 甘粛省蘭州市の中国人民解放軍第一医院泌尿科の李文輝医師は8日、6月28日以来同病院で1歳未満の乳児14人が多発性腎臓結石の治療を受けたことを明らかにした。同病気が乳児に多発するのは異常で、発症者は同じ粉ミルクを使っていたという。

 李医師によると、発病したのは生後5カ月から11カ月までの乳児。いずれも腎機能が低下していた。生後5カ月の乳児は血液中のカリウム濃度が通常の50%も高く、突然の心停止が起こる可能性もあったという。

 尿が出ないなどで病院に運び込まれたのはいずれも農村地区の乳児で、安価なため農村地域で人気がある同一製品の粉ミルクを使っていた。

 中国では2003年から04年にかけて、安徽省で生産された劣悪な品質の粉ミルクが原因で、同省内だけで10人以上の乳児が死亡した事件が発生し、「毒ミルク事件」として大きな問題になった。

 写真は04年4月23日、北京市内の商店で撮影。北京市西城区の商工部門は同日、安徽省で製造された粉ミルクのうち品質が基準を満たさなかった55種が販売されていないか、一斉検査した。(編集担当:如月隼人)

【関連記事・情報】
野菜の対日輸出が激増、「毒ギョーザ」影響から回復中 (2008/08/18)
毒ギョーザ新展開、中国サイト「百度」で検索不能に (2008/08/08)
毒ギョーザ問題:中国が定例記者会見「実録」から削除 (2008/08/21)
社会>事件事故・問題>社会問題 - サーチナトピックス
地域>西部>甘粛 - サーチナトピックス

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080909-00000038-scn-cn