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2008年09月09日(火) 19時06分

サイト会社元会長らに有罪=「閲覧者の羞恥心利用」−ツークリック詐欺・千葉地裁時事通信

 アダルトサイトの閲覧者に入会契約が成立したとだまし、卑わいな写真付きの請求書を送ると脅して現金を振り込ませたとして、詐欺と恐喝の罪に問われた出会い系サイト運営会社「インセンス」(解散)元会長落合正行被告(31)ら6人の判決が9日、千葉地裁であった。矢野直邦裁判官は同被告に懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年)を言い渡した。ほかの元幹部5人も執行猶予付きの有罪とした。
 矢野裁判官は、同被告らが設定した複数回のクリックで最終画面に到達する「ツークリック詐欺」について、閲覧者が利用契約を見過ごすような画面構成にしていたと認定。「閲覧者は数回クリックした負い目を感じて支払う面もあり、羞恥(しゅうち)心につけ込んだ非常に巧妙かつ狡猾(こうかつ)な犯行」と批判した。
 一方、起訴で対象とした被害者を含む約4200人に総額約3億7000万円を返金し、各被告が反省している点を考慮し、執行猶予とした。 

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