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2008年09月09日(火) 20時26分

パラリンピック 日本勢は金、銀、銅メダルの1個ずつ獲得毎日新聞

 【北京・飯山太郎】北京パラリンピックは第4日の9日、国家体育場などで各競技が行われ、日本勢は金、銀、銅メダルを1個ずつ獲得した。自転車の男子千メートルタイムトライアル(脳性まひ)は、石井雅史(神奈川)が1分8秒771の世界新記録で優勝。日本に今大会初の金メダルをもたらした。石井は7日の三千メートル個人追い抜きでも銀メダルを獲得しており、今大会二つ目のメダル獲得。

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 男子三千メートル個人追い抜き(運動機能障害LC3)の藤田征樹(神奈川)は、決勝で英国選手に敗れて2位。千メートルタイムトライアルに続く2個目の銀メダルとなった。競泳男子百メートルバタフライ(視覚障害)では前回銀の河合純一(静岡)が銅メダルをものにし、夏季5大会連続出場の河合は通算20個目のメダルを獲得した。

 陸上の男子百メートル決勝(切断など)には、北京五輪挑戦が話題を呼んだ義足ランナー、オスカー・ピストリウス(南アフリカ)が出場。3冠を目指すピストリウスは11秒17で優勝を果たし、1個目の金メダルを獲得した。  

 ◇ピストリウス、逆転して今大会1個目の金…再戦は明暗分かれる

 両足に義足を着用するクラス「T43」の世界記録保持者ピストリウスと、片足に着用する「T44」で世界記録を持つシャリー・マローン(米国)。04年アテネ大会で二つのクラスが統合され、マローンが金で、ピストリウスは銅。ともに「10秒91」という世界記録を持つ二人の、雨でぬれたトラックでの4年後の再戦は明暗が分かれた。

 スタートで大きく出遅れたピストリウス。マローンは2、3番手に付けたが、70メートル付近で失速し、トラックにしゃがみ込むようにして倒れた。加速のついたピストリウスは難なく抜き去り、ラスト数メートルで先行の米国選手を胸の差で逆転して今大会1個目の金メダル。「雨の影響でタイムは遅かったが、70メートル付近でトップスピードになれた」と振り返った。

◆陸上記録

 【男子】 ▽千五百メートル(切断などT46)予選 「1組」(11)二宮尚寛(熊本)4分16秒79=落選▽五千メートル(視覚障害T13)予選 「1組」(7)堀越信司(東京)16分27秒36=落選

 【女子】 ▽二百メートル(切断などT44)決勝 (4)中西麻耶(大阪)28秒98▽走り幅跳び(切断などF44)決勝 (6)佐藤真海(東京)4メートル28▽円盤投げ(脳性まひF35、36)決勝 (9)藤田真理子(大阪)15メートル51

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