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2008年09月09日(火) 13時10分

「幸せでした」陸上女子円盤投げ9位の藤田、帰国後はガンとの戦い産経新聞

 【北京=川越一】北京パラリンピック大会第4日の9日、藤田真理子選手(44)=大阪府門真市=の陸上女子円盤投げに出場、15・51メートルで出場11人中9位となった。
 脳性マヒを抱えながら、パラリンピックソウル、シドニーと2大会に出場した。3度目のパラリンピック出場を目指していた昨年5月、乳がんが見つかった。「死ぬかもしれない。怖い」。不安を募らせる藤田選手に医師が言った。「両方頑張ろう。病気は僕が治す。だから北京に行きなさい」。
 患部の左胸にコバルト照射をすれば投擲(とうてき)の動きに支障が出る。医師と相談の上、北京大会後まで治療を先延ばしにした。記録や順位は二の次だった。北京の舞台に立てたことがうれしかった。
 「幸せでした。ここに立って投げたで、と支えてくれたみんなに伝えたい。夢のおかげで頑張れる」と藤田選手。帰国後は再びガンとの戦いが始まる。病気にも打ち勝ち、4年後のロンドン大会を目指す決意が固まった。

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